とりとり ―とりかいの取り留めのないメモ帳―

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメの感想とかを語っていきます

☆ワンダーランド☆ ~一人では成立しない、大切な場所~ (ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2話感想)

いよいよ来ました!かすみん回!

かすみんがめっちゃ可愛かった!!!

コロコロ変わる表情、身振り手振り、すべてがカワイイ!

推しということもあり、気づいたら長文になってしまいました。

仕事が忙しかったこともあって、だいぶ時間が空いてしまいましたが今回も語ります!

 

 

 

世界で一番のワンダーランド そんな場所に行けると思ってたのに

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

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 かすみの語りから今回の物語がスタートします。

言うまでもなく、「ワンダーランド」はかすみのソロ曲のタイトルでもありますね。

歌詞にもあるように、かすみの願いはかわいい溢れるワンダーランドをつくること。

理想とするワンダーランドの中で、かすみの「カワイイ」はより輝くのです。

 

カワイイを追求することなら一人でもできそうなところです。同好会がなくなっても、自分自身と向き合ってカワイイを磨き続けるという道もあったはずです。

けれど彼女にはそのような選択肢は全くありませんでした。一人になっても、同好会を守り続けようと決意します。ワンダーランドは決して一人では成立せず、仲間が必要であるようです。だからその場所を探し求めている。ワンダーランドに行くことでよりカワイイの真理へと近づける、と信じているように思います。

 

かすみ自身が一番カワイイ存在でいたい!という野望と同じくらい、仲間の存在を、居場所を求めているのではないでしょうか。

かすみん、最強にかわいいスクールアイドル同好会にしてみせますから!
アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

かすみ自身だけではなく、スクールアイドル同好会という場所もかわいいものにしたいと彼女は願います。かすみが求めるかわいいは私たちが一般的に想像する「可愛い」ではなく、もっと色んなものを内包しているのではないでしょうか。ラストのセリフでも、「カワイイもかっこいいも一緒にいられる そんな場所が本当に作れるなら――」とあるように、カラフルで鮮やかな世界がそこには広がっているように思います。

 

カワイイ王国 作っちゃおうよ

あんなことやこんなこと 目いっぱい詰め込んだ贅沢なWorld!

☆ワンダーランド☆/中須かすみ

 

 今回はかすみの追い求める「カワイイ」と「ワンダーランド」についての個人的な解釈を語っていこうと思います。

 

 

 

 

かすみんには一番大切にしたいものがあって


かすみんには一番大切にしたいものがあって
だからスクールアイドルがやりたくて 

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

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「カワイイ」というのはファンに届けたい、大切なメッセージであると同時に、

かすみがかすみであるために無くてはならない、とても大切なものです。

 

「努力しても追いつけないのかな」

『ううん!弱気で凹んでちゃダメ』

「私にだってできるはずなのにな」

『超絶誰より イチバンだもん』

 

この世界中で たった一人の自分を

もっともっと好きになってあげたい

無敵級*ビリーバー/中須かすみ

 

とっておきの笑顔で さぁ始めよう 

もう絶対めげない 負けないって決めたの

不安も吹き飛ばしてこう 前向いて I'm a Super Perfect Believer

無敵級*ビリーバー/中須かすみ

 

自分が一番カワイイのだと高らかに宣言するかすみですが、自分に自信のない弱気な一面もある女の子です。一面、というよりはむしろこちらが「中須かすみ」という女の子の本質であるように思います。

自身が笑顔でいること、可愛くいることが彼女を勇気づけ自分自身を信じさせてくれるのです。不安、悲しみ、落胆、そんなネガティブな感情は「カワイイ」が吹き飛ばしてくれます。「カワイイ」かすみんは無敵でいられるのです。

だからこそ「カワイイ」をファンに届けたい!もっともっと可愛くなりたい!と願います。

かすみにとってカワイイは譲ることは決してできない大切なものであり、アイデンティティでもあるのです。

 

 

こんなの全然可愛くないです!

 

でも!こんなの全然可愛くないです!

熱いとかじゃなくって、かすみんはカワイイかんじでやりたいんです !

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

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せつ菜が「大好き」を追い求めるあまり、かすみの大切にしていた「カワイイ」は狭く、窮屈なところへ追いやられてしまいます。

「カワイイ」はファンに届けたいものであり、かすみの生き方そのものでもあります。

つまり「カワイイ」の否定は、スクールアイドルとしての「かすみん」の否定だけではなく、「中須かすみ」のアイデンティティの否定でもありました。

 

このせつ菜とかすみの衝突がきっかけとなり、活動休止、さらには廃部となってしまいます。たまたま二人が激しくぶつかってしまいましたが、どの組み合わせでも衝突はあり得たのではないでしょうか。みんな「やりたいこと」が違っていましたから。

 

こんな同好会出て行ってやる!!となっても不思議ではないように思えますが、かすみは同好会という場所を守ろうとします。

 

諦めなければ、同好会は永遠に続くのです!

 

グループを結成したときは結構いい感じだったのに
お披露目ライブのための目標を決めたあたりから

なんだかピリピリしてきて

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

「結構いい感じ」の時期があったからこそ、その瞬間をずっとつづけていたい、そんな場所が続いてほしい、とかすみは願っているのだと思います。

誰かが遠慮するのではなく、同好会の個人個人がのびのびと自分の好きなことを追求できた時間。きっとそんな瞬間があったのでしょう。

 

世界で一番のワンダーランド そんな場所に行けると思ってたのに

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

「思ってたのに」と表現していることからも、同好会の活動の中でその可能性を、かすかな光を感じたのではないでしょうか。

同好会のみんなはかすみとは方向性が違っています。それでも、そこは居心地がよくて、「ただいま」って戻りたくなるようなそんな場所。

その心地よさを知っているから、彼女はもう一度、1からその場所を作ろうと奮闘していきます。侑と歩夢という新しい仲間を加えて、ワンダーランドを探し求める旅がはじまります。

 

 

もしかしてかすみん、同じことしてる?

 

まず部員募集にはこれから、と自己紹介動画の撮影を提案したかすみ。きっと何度も何度も研究して出来たのであろう、ありったけの「カワイイ」をつめこんだ自己紹介を披露します。アイドル道を探求し、究めていく姿はμ'sのにこちゃんと重なりますね。

 

一方歩夢はまだスクールアイドルを始めたばかり。「ピンクとかかわいい服だって、今でも好き」と一話で告白していましたが、スクールアイドルとしてその好きなものをどのように表現していくか?ということに関しては、まだ具体的なものを掴めていません。

可愛いって何 可愛いって難しい 可愛いって……

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

かすみの「カワイイ」指導を受けるも、歩夢自身の表現したかった「かわいい」はどこにあるのか、迷走してしまいます。

それもそのはず、同じ可愛いであってもかすみと歩夢の目指す可愛いの方向性は全く違っていたのです。

それに気づかず、かすみは歩夢に告げます。

 

もう、そんなんじゃファンのみんなにカワイイは届きませんよ

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

歩夢への助言としてこの言葉は生まれたのでしょう。悪気などは微塵もはなく、歩夢のことを思って発した言葉。この言葉は自身がせつ菜に言われて嫌だった言葉と同じではないか、とすぐにかすみは気づきます。 

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こんなパフォーマンスではファンのみんなに

大好きな気持ちは届きませんよって
だからかすみんもムッキーってなっちゃって
そのまま……活動……休止に

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

かすみんには一番大切にしたいものがあって
だからスクールアイドルがやりたくて

それはきっとみんなもそうなんですけど やりたいことはやりたいんです
けど人にやりたいこと押し付けるのは嫌なんですよ
なのにかすみん歩夢先輩にそれをしちゃって

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

「もとはといえばせつ菜先輩がいけないんです!」とも言っていたかすみですが、無自覚に同じことをやってしまっていました。

かすみ自身の「カワイイ」は貫きたくて、でもそれが原因でケンカしたり、嫌な思いはさせたくない。旧同好会の二の舞になるのは避けたいと強く願います。

 

つまりそれぞれやりたいことが違ったってことでしょ
それでケンカしちゃうのは仕方ないと思うけどな

 

 仕方ないんじゃ困るんです!
このままじゃ同好会がまたうまくいかなくなっちゃいますぅ!

 アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

自分と価値観が違っても、やりたいことが違っても、あの場所はワンダーランドへと繋がりそうだったから。そんな瞬間があったから。

だから「仕方ない」という言葉では片付けたくない。

でも、どうすればいいのかも分からなくて悩んでしまいます。

 

 

かわいいから合格です!

 

場面は変わって、自身の目指すかわいいがわからなくなってしまった歩夢。

かすみのアドバイス通りに自己紹介のセリフを練習していたところに、たまたま通りかかった果林にその姿を目撃されてしまいます。

 

ごめんなさいね とっておきの可愛いところ見ちゃって
でもそれはあなたの言葉?

もっと伝える相手のことを意識した方がいいわよ

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

 きっと果林は読者モデルとしてただ撮影されるのではなく、読者に伝えたい何かがあったのではないでしょうか。それ故に歩夢の感じている違和感に気づけたのだと思います。こんなことをサラッと言えちゃうあたり、大人でカッコいい。

 

かすみちゃんもせつ菜ちゃんもファンに届けたいものがあるんだね


あたりまえですよ!

スクールアイドルにとって応援してくれるみんなは一番大切なんですから

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

せつ菜の「大好き」も、かすみの「カワイイ」もファンに届けたい、大切なメッセージ。せつ菜の燃えたぎるようなスクールアイドルとしてのパフォーマンスも、かすみのカワイイのたっぷり詰まった自己紹介も、そんなファンへの想いから生まれるのでしょう。

じゃあ私は誰に想いを伝えたいのだろう、と歩夢は考えます。

 

今の私にファンなんていませんし......
応援してくれる人なら……います

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

歩夢はスクールアイドルを始めたばかりでファンはまだいません。

ファンはまだいないけれど、一緒に歩いて一緒に夢を見てくれるそんな人。

幼馴染の侑の顔が頭に浮かびます。

 

虹ヶ咲学園普通科二年、上原歩夢です。

自分の好きなこと、やりたいことを表現したくて

スクールアイドル同好会に入りました。

まだまだできないこともあるけど、

一歩一歩、頑張る私を見守ってくれたらうれしいです!

よろしくね!

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

好きなこと、やりたいことをどんな形で表現したらいいか、まだ明確なものは掴めていないけれど、一歩一歩頑張る私を応援してほしい。

かすみのように好きなことの表現の形は確立していないけれど、歩夢の想いがぎゅっと詰まった自己紹介。そんな自己紹介に侑は「ときめいちゃった!」と歩夢を抱きしめます。

 

かすみんの考えてたのとはちょっと違いますけど、かわいいから合格です

 アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

かすみのものとと同質の「カワイイ」ではないけれど、そこには確かに「かわいい」がある。旧同好会にワンダーランドへの道筋を感じていたのも、きっと色んな「かわいい」が溢れていたからではないでしょうか。

 

楽しいし、かわいいと思います!

 

たぶん、やりたいことが違っても大丈夫だよ

うまくいえないけどさ、自分なりの一番をそれぞれ叶える方法って

きっとあると思うんだよね
さがしてみようよ!それにその方が楽しくない?

 

 

楽しいし、かわいいと思います!
色んなかわいいもかっこいいも一緒にいられるそんな場所が作れるなら―

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

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「楽しいし、かわいいと思います!」というセリフの「かわいい」は、今までのかすみのセリフで出てきた「カワイイ」とは異なる意味で使われています。

異なる、というよりも「カワイイ」は「かわいい」の一部であると言えるのではないでしょうか。歩夢のかわいいも、かすみ自身のカワイイも、さらにせつ菜のかっこいいでさえも全て、「かわいい」の中に含まれています。

 

やりたいことが違っても一緒にいられて、それぞれが一番を目指していけるそんな場所。そんな素敵な場所をかすみは「かわいい」と形容します。その「かわいい」場所こそ、かすみの目指していたワンダーランドであったのだと気づきます。そのかわいくて優しい場所で、かすみの「カワイイ」のダイヤモンドはより一層かがやくのではないでしょうか。

 

ああ、きらり輝く未来にきゅんとしたなあ

(大切な場所)なんだかんだね

たくさんの願いと思いを込めた歌を歌おう

このダイアモンド光って…

ダイアモンド/中須かすみ

 

そこは絶対、世界で一番のワンダーランドです!

 

でも!歩夢先輩!

どんなに素敵な同好会でも、世界で一番カワイイのはかすみんですからね!!

アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」

 

高らかに宣言し、かすみは自身の夢を詰め込んだ歌を歌います。

ポップでカラフルで、まるでお菓子箱のようなステージ。 このステージこそ、かすみの目指すワンダーランドの具現化ではないでしょうか。

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キャンディー、クッキー、マカロンといった様々なお菓子のように、色んな夢を持った仲間がいる。方向性はバラバラだけど、みんなそれぞれの夢を目指している。そのかわいいワンダーランドで一番「カワイイ」Only oneのスクールアイドルでいたい!というのが、かすみの野望なのです。だからその大切な場所で、いつも笑顔でいたいと願います。

 

たまにはね(Crying Crying)

うつむいちゃっても(Trying Trying)

そんな時こそね(keep on smiling)

一秒でも長く可愛くいたいから

Poppin' Up!/中須かすみ

 

悲しい時もみんな一緒だから

頑張れるよ!楽しくね☆

ダイアモンド/中須かすみ

 

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かすみにとって「カワイイ」ことが自身を勇気づけてくれる笑顔の魔法。

うまく魔法が使えない日は、仲間が力を分けてくれます。

みんなと一緒だからこそ、その魔法はより強力になるのです。

 

届け!届け! 地球の果ての果てまで 響け!響け!

(Yes!Super Cutie Smile!!)

私色の瞬きが溢れ出る だから笑って

オンリーワンのキラメキを信じて いつもMake my way!!

Poppin' Up!/中須かすみ

 

みんなから貰った笑顔はとびっきりの「カワイイ」にして届けたい!

自分自身だけではなく、仲間たちに、ファンに、世界中のみんなに、

笑顔の魔法をかけてあげたい!

 

これこそがスクールアイドルかすみんの掲げる旗印なのです。

 

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この旗を掲げるカット、

 「スーパーカワイイかすみん ここにあり!ワンダーランド建国に向けていざ!!」

と叫びそうな感じがして好きです。

 自身の存在の証明であり、ワンダーランド建国の旗揚げでもあるのではないでしょうか。譲れない想いを胸に、掲げられたかすみ色の旗。きっと目指す場所には色とりどりの旗がはためいているのではないでしょうか。

 

目指すものが違っても一緒に夢を目指していける、ハッピーとスマイルでいっぱいな場所。新たな仲間を加え、その場所を探す旅が始まります。

 

色んなカワイイもかっこいいも一緒にいられる

そんな場所が本当に作れるなら

そこは絶対世界で一番のワンダーランドです

 アニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」第2話「Cutest♡ガール」